アプリ内ビディング

MAXでビディングをスケール:システムの健全性

AppLovin Japan
5月 10日, 2024

モバイルアプリ業界の進化に伴い、プログラマティック広告、特にアプリ内ビディングの技術をマスターすることは、効果的なスケールと収益の最大化を目指すデベロッパーにとって不可欠となっています。アプリ内ビディングの最適化において重要なのは、SSPとネットワークのガイダンスに確実に従ってビディングを統合し、強固な技術的基盤を築くことです。強力なレポート機能とデベロッパー向けツールを備えたMAXのようなパートナーと協力して、パフォーマンスを理解し、スケールを制限する障害物を取り除きましょう。この記事では、アプリの技術的健全性を強化し、アナリティクスを活用して、AppLovinのMAXプラットフォーム内で広告設定を最適化するためのベストプラクティスを紹介します。各セクションを読み、アプリ内入札のために自社アプリの準備を整え、好調に稼働する収益生成マシンへと変えるためのインサイトをご覧ください。

1. プログラマティック広告におけるインプレッション機会を最大化する

レイテンシ(アプリ上で広告が読み込まれるまでにかかる時間)は、マネタイズとユーザー体験にとって重要な要素となり得ます。ビディングは、マネタイズのパフォーマンスを自然に最適化し、遅延を軽減します。なぜなら、パートナーはウォーターフォールモデルを順次通るのではなく、ユニファイド・オークションでリアルタイムに入札を行うからです。このため、広告の配信はわずかな時間で行われ、パブリッシャーがマネタイズできるインプレッションの機会が増えます。

収益やインプレッションの損失を避けるには、メディエーションプロバイダーやネットワークとの間の統合をクリーンかつ健全に保つことが重要です。常に最新のSDKとネットワークアダプターに更新していることを確認するようにしましょう。初期化も、統合を安定させるための重要な要素です。メディエーションネットワークによっては、広告を読み込む前に満たさなければならない要件がある場合があり、十分な時間を確保しないと、「no fill」エラーと呼ばれるものが発生することがあります。AppLovinでは、SDKを初期化した後の2~5秒の間に広告を読み込むことを推奨しています。

MAXでは、Mediation Debuggerのようなツールを使用することでレイテンシを最小限に抑え、広告とユーザーとのインタラクションを強化することができます。

また、ネットワークが定めたベストプラクティスに従うことも重要です。なぜなら、これらのベストプラクティスはその有効性がテスト済みであり、統合の手間を省くのに役立つからです。MAXは、アプリで広告を配信する前に統合を検証するための開始前チェックリストを提供しています。チェックリストはこちらからご覧いただけます。

2. 安定した統合に不可欠な指標

ビディングを統合する際の技術的な安定性は、収益に大きく影響します。ビディングをより多くのネットワークや広告フォーマットに拡大するにつれて、MAXの包括的なレポートツールもますます重要になります。パフォーマンスをモニタリングする場合、支払い可能なインプレッションをクリアすることは、可能な限り多くの収益をもたらす高い成功率を達成することを意味します。

AppLovin MAX

Cohorts、User Activity、Advanced Reportingをチェックして、さまざまな広告フォーマットにおけるDisplay Rate、Win Rate、Show Rate、CPMなどの重要な指標を計測しましょう。AppLovinは今年、ビディングに特化した安定性とパフォーマンス指標に焦点を当てた新しいレポートの導入を予定しており、これらのツールの強化に取り組んでいます。

In-app bidding

3. ビディングを継続的に拡大する

インプレッションの読み込みと表示に関する指標をモニタリングするだけでなく、新しいビッダーをテストするデベロッパーは、次のような主要なパフォーマンス指標を優先的に分析する必要があります。

  • レイテンシと広告頻度のモニタリング:1日のアクティブユーザー数あたりのインプレッション数(imp/dau)
  • オークションの競争の活発さ:CPM
  • 収益増加:1日のアクティブユーザー数あたりの平均収益(ARPDAU)
  • 健全なユーザー体験:継続率指標

アプリのタイプと既存の体験によって、広告頻度の増加は異なる意味を持つことがあります。インタースティシャルのような広告フォーマットでは、安定したARPDAUでimp/dauが増加すると、継続率に悪影響を及ぼし、パブリッシャーが持続可能なUAをスケールする能力に影響を与える可能性があります。一方、バナーや動画リワード広告(RV)のような広告フォーマットは、強力な継続率とARPDAUの高さと相まって、より優れたIMPDAUの恩恵を直接受ける場合があります。

新しいネットワークを統合したり、プログラマティック広告内のビディングにネットワークを移行したりする際には、A/Bテストを行い、そのインクリメンタリティと全体的なマネタイズ・成長戦略への影響を評価することが重要です。

一部のパブリッシャーは、作り出したいユーザー体験に基づいて、この低レイテンシ環境に適応するために広告頻度の決定を再評価する場合もあるでしょう。ここで推奨されるのは、何が最良の結果をもたらすかについて、これまでの仮定を再評価し、その仮定をテストして、既存の広告体験を修正したり新たな実装を行ったりすることです。これにより、マネタイズ戦略全体への影響を総合的に評価することができます。

4. MAXでビジネスを成長させ、プログラマティック広告を使いこなす

AppLovinのMAXプラットフォームは、15以上のSDKビディングネットワークと競争の活発なオークションを提供しており、より多くのネットワークがビディングを完全に採用するようになるにつれて、パブリッシャーはより多くの収益をアプリビジネスに再投資することができます。

2部構成でお届けする本シリーズの第1回目では、アプリ内ビディングによるスケーリングと最適なパフォーマンスの達成、そしてMAXでプログラマティック広告を使いこなす方法について紹介しました。次回の記事もぜひご覧ください。

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