アプリに突出した存在感を生み出せるようなアプリストアの説明文を書く方法はあるのでしょうか?今回は、アプリストアの説明文を、ユーザーのインストールを促せるような魅力的なものにする方法を考えます。
アプリストアの説明文は読まれているのか?
答えはイエスです。アプリの説明は、アプリストアでタイトルに次ぐ重要性を持っていると、マーケティングのプロは言います。また、説明文の単語が App Store でのランキングに影響することはありませんが、適切に配置されたキーワードは Google Play のアルゴリズムに対してうまく働きます。
導入部分でオーディエンスを引き込む
説明文の最初の文(または1~2文=250文字程度)は、ユーザーが「さらに見る」をクリックして内容を把握しようとする前段階にあるもので、非常に重要です。ゲームの場合は、ユーザーの興味と想像力をかき立てるような、楽しさと軽快さが求められます。ゲーム以外のアプリの場合は、そのアプリがユーザーが必要としている問題解決につながることが即座に伝わり、ユーザーの興味をそそるようなものであることがカギになります。
機能だけでなくストーリーを伝える
機能を伝える情報でユーザーを圧倒しないよう気を付ける必要があります。限られたスペースを埋め尽くしてしまいますし、読み物としての魅力も薄れます。ごく一部(なおかつ最も魅力的または重要なもの)の機能だけに触れるようにしましょう。そのアプリの定義や位置づけを伝えるような最も重要な機能について書き、それがユーザーにとってどんなプラスになるのか、そして親近感の湧くような「ストーリー」を伝えましょう。
オーディエンスに向き合って書く
まず、アプリの雰囲気を映しだし、対象とするユーザーの求めるものを浮き上がらせるような説明文とすることが大切です。たとえば、カジュアルなマッチ3ゲームの説明は、気軽なものを求めるユーザーが親しんでいるジャンルなので、短く面白いものがよいでしょう。RPG などのハードコア寄りのゲームは、ゲームプレイが伝わるよう説明し、魅力的なストーリーを訴える必要があるでしょう。より複雑なアプリは、そのアプリが実現する問題解決がユーザーに身近に感じられるようなかたちで伝えられるとよいでしょう。
Apple は簡潔な文章にし、機能を手短に説明するように推奨していますが、こうしたアプローチが必ずしもあらゆるアプリで奏功するとは限りません。型通りのやり方に陥ってしまうのは避けたいものです。
言葉遣いに気をつかいつつ、面白さ、独自性、目を引くことを意識するとよいでしょう。
キーワードを適度に活用する
アプリを説明するのに不可欠なキーワードを選びます。説明文全体にキーワードを散りばめることはできますが、意味がきちんと伝わるよう気を付けなければなりません。また、キーワードを使いすぎると、味気なく退屈な、オーディエンスを飽きさせるような文章になってしまう恐れがあります。
ASO のサポートツールをお探しなら、キーワード検索への取り組みをサポートする Data.ai や AppFollow の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
ローカライズを念頭に置く
複数言語でアプリをリリースする場合は、アプリストアの説明文で気を付けることがあります。鮮やかで機知に富んだ文章は響きが良いかもしれませんが、翻訳でうまくいかない恐れがあります。
ダウンロードの大半が英語で、それが軸足を置く部分だとしても、急速に拡大し続けるグローバルの市場を軽視すべきではないでしょう。
しっかりアピールする
エンゲージメントを構築しようとしていることを念頭に、絶賛しているレビューや公開されているポジティブなコメントなどがあればしっかり活用しましょう。賞を取ったことなど、貴重な文字数を惜しまず、外部ソースからの称賛をアピールしましょう(なお、受賞歴について言及する場合、説明文の最後か宣伝文の一部として追加することをApple は推奨しています)。
データでバリューを検証する
アプリストアのページに大きな変更を行う場合は、データを活用して、その変更が意図した効果につながっているかどうかを検証することをお勧めします。変更の目的はたいていの場合、そのページによるコンバージョン率を高めることです。
幸いなことに、Google Play はストア掲載情報のテスト機能ツールを提供しており、デベロッパーは A/B テストを実行して、アプリストアページでどの説明文、グラフィック、動画などが最も効果的かデータを収集することが可能です。このツールでは、最大3つのバリエーションをテストし、ターゲットオーディエンスに何が有効か(そして何が有効でないか)を発見することができます。iOS では、アイコン、スクリーンショット、動画で A/B テストを実行できますが、説明文では実行できません。
経験に基づくと、最適化とテストは一般的にアイコン、スクリーンショット、動画が最も効果的と考えられるため、たいていは最適化とテストの取り組みはその部分に注力します。とはいえ、説明文のテストを行うこともあり、例えば、既存の説明文に対して3つの異なる説明文をテストし、コンバージョン率が3.5%上昇した説明文を特定することができたという経験もあります。
最適化を追求し続ける
アプリストアの説明文が最初から完璧に仕上がっていなければならないわけではありません。後から、新しい評価を追加したり、新しいキーワードをテストしたりできます。アプリの新機能をリリースした際に、アプリの説明を更新してオーディエンスに知らせるという方法もあります。
すべてのアプリに対応する完璧なストア説明文のテンプレートなどは存在しません。いくつかの異なるフォーマットを試して、自らのスタイルに合うものを特定することです。
そして、一語一句を大切にし、正直で誠実な説明でアプリを紹介することです!