一貫した収益源を作り出し、アプリの成長を加速させるのに最適な戦略は何でしょうか?この問いへの答えのひとつに、アプリ内購入(IAP)とアプリ内広告(IAA)を組み合わせて収益を最大化するハイブリッド収益化モデルがあります。この記事では、ハイブリッド収益化戦略を構築し、推進するためのヒントを紹介します。
この動画でハイブリッド収益化について詳しくご覧いただけます。
ハイブリッド収益化モデルの採用:データを通してオーディエンスを理解する
優れた収益化戦略は、ユーザーがアプリ内でどのように行動しているか、何がユーザーの共感を得ているのかを理解することから始まります。データベースの収益化メカニズムを設計し、ユーザーに適切なタイミングで適切な体験を提供するには、はじめにアプリのオーディエンスに対して何が効果があるかをしっかり理解することが大切です。
これには多くのアプローチの仕方があります。ターゲットオーディエンスについての基本的な理解ができていることを前提に、広告の配置やタイプ、頻度など、最適な戦略を展開するためさまざまな A/B テストを行う必要があります。
対象を絞る
テストの際は、その対象を少数のユーザーに絞るようにしましょう。つまり、ユーザー層全体に対してテストを行わないということです。この方がリスクが低く(テストによりマイナスの影響が生じた場合など)、より具体的な結果が得られます。さらに、ユーザーを複数のグループにセグメント化し、さまざまな変数についてテストすることも可能です。
ユーザーをセグメント化し、効果的な施策を見つける
セグメント化とは、ターゲットオーディエンスを共通の特性に基づいて特定のグループに分けるプロセスのことです。たとえば、自社のゲームを1日2時間プレイするユーザーグループがいるとします。これらのユーザーはエンゲージメントが高く、広告に対してより寛容な一方で、別グループのユーザーは1日30分以下しかゲームをプレイしません。
優れたハイブリッド収益化モデルを構築するには、複数のセグメントを考慮に入れ、収益化メカニズムがそれぞれのユーザータイプと相互に反応し合うようにしましょう。ユーザーのセグメント化は画一的な戦略ではなく、各種ユーザータイプとそのアプリ内行動に合わせる必要があります。以下にユーザーセグメント化の例をいくつか挙げます。
- 長期間保持しているユーザー vs. 新規ユーザー — これら2つのセグメントには、それぞれ違うタイプのリワードが効果的な場合がある
- 課金 — ユーザーが前月に課金を行なったかどうか
- LiveOps のエンゲージメント — 最近の LiveOps のイベントにエンゲージしたユーザーと、そうでないユーザーの比較
LiveOps を使用してユーザーを把握し、エンゲージメントを向上させる
ゲームスタジオは、LiveOps を使用して新しいコンテンツ、イベント、収益化の機会を提供し、エンゲージメントを生成します。LiveOps はフィードバックを収集し、次の点でどのようにユーザーの共感を得られるかを理解するのに役立ちます。
- 新機能
- 限定コンテンツ
- イベント
- アプリ内課金を組み合わせたバンドル
バンドルとは通常、期間限定でユーザーに提供されるライブイベント、限定コンテンツまたは新機能を組み合わせたものを指します。季節のイベント、クリスマスなどの行事、アプリ内プロモーションに紐づけてユーザーの関心を維持することもできます。
指標と離脱率を確認し、繰り返しテストする
テストは最適なハイブリッド収益化戦略を構築するのに欠かせません。一部のデベロッパーは、IAP 収益に停滞が見られてから初めてテストを開始する一方で、一貫して複数の A/B テストを行い、少しずつ改善を重ねて全体的な収益を増加させるデベロッパーもいます。
テストに関するベストプラクティス
少人数のユーザー層(10%など)に対して、10〜14日間テストを行う
ARPDAU(平均デイリーアクティブユーザーあたりの総収益)を確認してベンチマークと比較する
広告の表示頻度が推測したものと同じか確認する(特に、期待したほど良い結果が得られなかった場合)
ユーザーのレスポンスの良し悪し、クリエイティブ、広告の表示頻度、エンゲージメントなど、広告実装の変数を確認して最適化する
表示される広告のタイプに基づくユーザーの離脱率を観察する。離脱率が大きく上昇した場合は、テスト方法を見直して調整することも検討する。
A/B テストについてさらに詳しく知るには、A/Bテストを最大限に活用する方法と、収益が飛躍的にアップする、確実な3つの A/B テストをご覧ください。
ハイブリッド収益化に最適なモバイルアプリ広告
PocketGamer.biz の記事によると、DeltaDNA が実施した調査では、モバイルゲームデベロッパーの82%が動画リワード広告を使用していることがわかりました。次に人気のフォーマットはインタースティシャル広告で、その後にバナー広告が続いています。なお、調査対象のデベロッパーの68%が複数の広告フォーマットを使用しており、リワード広告とインタースティシャル広告の組み合わせが最も一般的という結果になりました。
- 動画リワード広告は、ゲームでよく使用されるフォーマットです。広告を視聴した対価としてプレイヤーにゲーム内通貨やレベルアップアイテムなどのリワードを付与して、ゲームを有利に進められるようにします。動画リワード広告はユーザー主導の(リワードを得るために動画を視聴するかどうかをユーザー自身が選択できる)広告フォーマットのため、効果が高く、ユーザーの反応も良いということで多くのマーケターに選ばれています。このことから、アプリパブリッシャーにとって強力な収益化ツールだと言えるでしょう。
- インタースティシャル広告は、動画リワード広告よりも人気は劣るものの、動画リワード広告と組み合わせることで効果を発揮する場合があります。しかし、動画リワード広告のようにユーザー主導のフォーマットではないため、広告の配置と表示頻度の絶妙なバランスを取らなければなりません。インタースティシャル広告を使用している場合、読み込み画面など、自然な移行時のタイミングで使用するのが最も効果的です。アプリ操作が中断されて苛立ちを覚えないユーザーはいません。また、インタースティシャル広告により読み込み時間がより長くなる可能性がある点も念頭に置いておく必要があります。
MAX:業界をリードするフルスタック収益化ソリューション
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