世界のモバイルゲーム消費はここ数年にわたって増加しています。Adjust によると、2021年に最も人気の高かったアプリの分野はゲームで、iOSと Android のダウンロード数のそれぞれ約25%と21%を占めました。ゲームは、音楽・映画業界を超え、世界で最も普及するエンターテイメントの1つとなりました。世界がコロナ禍から「正常化」へと向かい始めるなかでも、モバイルゲームの成長は続いています。その一方で、こうした極めて魅力的な広告の機会が、十分に広告戦略に生かされてはいないようです。
メインストリームのメディアとしてのモバイルゲーム
ゲームは、モバイルアプリのダウンロード数に占める割合が大きいほか、モバイルにおける消費支出の大部分も占めています。2021年のアプリのダウンロード数のうち、ゲームの比率は Android が21%、iOSが25%でした。また、62%の人が携帯端末を所有してから1週間以内にゲームをダウンロードしています。
2019年、モバイルゲーム消費支出は PC とコンソールの合計を上回りました。こうして世界で22億人以上がプレイするモバイルゲームは、消費者にリーチし、幅広く働きかける手段として適切なプラットフォームです。ブランドマーケティングでこの機会をぜひ活用すべきでしょう。
誰もがゲームをプレイする時代
モバイルゲームは、カジュアルゲームからハードコアゲームまでカテゴリーは多様で、ユーザー層も広範にわたります。「Genshin Impact」、「Project Makeover」、「Wordscapes」など、誰もが楽しめるゲームがさまざまあります。ゲーム内広告を活用すれば、受け身でコンテンツを消費しているだけのユーザーではなく、自ら積極的にゲーム体験を求めているユーザーに広告主がアクセスすることができます。
また、こうした膨大かつ幅広いユーザー層は、特にプレイアブル動画広告や動画リワード広告など、多くのフォーマットの広告に見慣れ、受け入れています。広告を最後まで視聴することで、ユーザーはその対価としてゲーム内のアイテムやポイントなどのリワードを得ることができます。こうした仕組みでアプリ内広告のコンセプトはユーザーに認知されています。また、こうした広告は、ユーザーが新たな体験に対してオープンになるきっかけとなっており、広告主にとってのチャンスがより高まっています。
アプリ内広告はブランドセーフ
ゲーム内広告は、広告主と消費者双方にとってメリットのあるものです。アプリデベロッパーは、ユーザーのエンゲージメントを維持するために膨大な時間とエネルギーを費やしています。新規ユーザー獲得はコストを要する上に競争が激しいため、すでに獲得しているユーザーを維持することは極めて重要となります。そのため、アプリデベロッパーは自らのゲームにどのように広告を組み込むかについては慎重です。
デベロッパーは概して、従来型のウェブのパブリッシャーに比べて広告配置をより慎重に行います。つまり広告主にとっては、ブランドマーケティングの場としてゲームは高いインパクトとブランド認知向上の可能性がある環境と言えます。
ブランドセーフティは広告主にとって最重要事項の1つです。その点でゲームは安全な選択肢で、好ましくないニュースやユーザーによるコンテンツの横に広告が表示されるリスクはほとんどありません。また、ALXのようなエクスチェンジでは、ブランドセーフティに特化したツールを提供しており、広告主はより高い安心を得ることができます。
以上を踏まえると、2022年、ゲーム内広告は、ブランドが幅広くユーザーにリーチ/エンゲージし、広告主とオーディエンスの関係にある価値を向上し続ける上で、強力な機会を提供するものと言えます。あらゆる人がゲームをプレイする時代、その人々が時間を費やす場所つまりモバイルアプリのなかで消費者とのつながりを築くため、ブランドはモバイルへの計画的な投資に取り組むことが求められるでしょう。