MAX に Google bidding が追加されたことにより、AppLovin Exchange(ALX)の100以上の DSP を含む20以上のアプリ内ビディングパートナーと、25以上の SDK ネットワークを有するユニファイド・オークションを通じて、プレミアムデマンドへのアクセスが拡大され、アプリ内ビディングによる収益化をさらに強化できるようになりました。
2021年には、 Ask The Developer や Connect Event であがった収益化とビディングに関する問い合わせを振り返り、GM of Adtech の Idil Canal と一緒に、ビディングに関する幅広いトピックについて深く掘り下げました。
過去2年間、アプリ内ビディングによる収益が大幅に増加したことから、現在の状況について再び Idil に話を聞いてみました。この記事では、アプリ内ビディングにまつわるよくある質問と、アプリでより多くの収益を獲得するためのベストプラクティスについて、Idil の見解を紹介します。
アプリ内ビディングのシステムによって、業界はどのように進化していますか?
アプリ内ビディングはモバイル業界を急速に変化させています。モバイルパブリッシャーは、時代遅れのプロダクトから、より新しい収益化の方法に移行するための革新的で強力なツールを切に求めています。
アプリ内ビディング、そして新規ビッダーと連携することのメリットと課題は?
アプリ内ビディングにより、デベロッパーはより自動化が進んだワークフローで収益を増加させ、長期的なビジネス成長を促進することができます。これにより、新たにアプリを開発したり、アプリの指標を改善したりするために費やすはずだった時間と労力の節約が可能になります。
アプリ内ビディングに移行し、収益増加のテストを行うには時間がかかりますが、中長期的にはそのコストを上回るメリットがあります。アプリデベロッパーにとっての最大の課題は、これまでのやり方を止めて、新しい収益化アプローチに適応しなければならないことです。こうした課題の多くは、多数のビッダーとの連携が簡単な SDK を提供するメディエーションパートナーを選ぶことで対処できます。
ウォーターフォールとアプリ内ビディングを活用して、広告のメディエーション戦略で効果がある施策とそうでないものを見極めるにはどうしたらよいですか?
マネタイズ設定が機能していることを確実に確認できる唯一の方法は A/B テストです。適切なソリューションを活用すれば、既存の広告ユニット設定を簡単に複製して変更を加えることができます。
MAX の A/B テスト機能では、リアルタイムデータを使用してさまざまな広告収益化戦略を試し、広告ユニットの設定に加えた変更の影響をテストして計測できます。例えば、新しいネットワークを追加・削除したことによる収益増加、新しい価格帯、地域別の下限価格の最適化、LTV を最大化する機会の特定などが可能になります。
また、デベロッパーが自信を持って変更点の組み合わせをテストできるように、カスタマイズした A/B テストの割り当てを柔軟に設定する機能も提供しています。
A/B テストでは、収益化の各種ステージにおいて複数の分野に焦点を当てるべきですか?それに応じて、どのように収益化スタックを設定したらよいですか?
デベロッパーの皆様には、まずベースラインを明確にし、さまざまな A/B テスト戦略を段階的に実施することをおすすめします。このアプローチにより、広告マネタイズの設定を変更するたびにその効果を計測できるようになります。更新率、地域別の最低ビッド価格、広告表示頻度、さらには単に新規のビッダーを追加するかどうかにかかわらず、計測を行い、何が真にボトムラインを改善するのかを把握することが非常に重要です。
ポートフォリオのアプリの数に応じて、広告ユニットに適した収益化の設定を見つけ、その戦略を遂行することが収益化の鍵となります。例えば毎週プロトタイプを開発しているパブリッシャーと、過去数年間に2つのタイトルをリリースしただけのニュースアプリでは戦略が異なるでしょう。戦略を構築できれば、アプリ内ビディングではほとんどメンテナンスは必要ありません。
アプリ内ビディングによって、バナーの eCPM を上昇させることはできますか?
デベロッパーがアプリ内ビディングを活用し、各地域と広告フォーマットに基づいて適切なデマンドパートナーを有効にすると、ビッドとインプレッションごとの競争が高まり、DAU あたりの広告インプレッションが増加します。これは、広告配信時間が改善され、オークションでの落札を狙って大手モバイル広告主がビディングすることによって CPM が上昇するためです。
ビディングネットワークの eCPM を上昇させるには?そのために非ビディングネットワークを使用することは可能ですか?
地域構成とアプリの広告フォーマットに基づいた戦略を採用することをおすすめします。デマンドパートナーを増やすことは、収益を増加させるための最初のステップとして常に効果的です。重要なのは、オーディエンスにとって理にかなった、最適な地域のパートナーを見つけ、オープンオークションで購入してもらうことです。
ビディングパートナーの直近の占有率はどのようになっていますか?大幅な増加は見られますか?
地域のネットワークであれ、世界的なブランドであれ、重要なのは、各ユーザーと各インプレッション機会に対して、適切なバイヤーがオークションに参加することです。
業界トップクラスのデマンドパートナーがビディングだけに移行したことで、ビディングの勢いが増しました。それ以来、より多くのパブリッシャーが MAX のアプリ内ビッダーから収益の半分以上を得るようになっています。ほとんどの場合、これらはビディングに完全に移行しています。
アプリ内ビディングをどのように最適化すれば、ユーザーのリアルタイムの行動に基づいて、特定のニーズに対応することができますか?
適切なデマンドソースがある公正な環境では、密度の高いオークションは、各ユーザーとインプレッションの機会に対して最高値を促すのに役立ちます。すでに20以上のネットワークがビディングで取引している MAX では、デベロッパーは競争の激化による ARPDAU の上昇を実感しています。しかも、そのために粒度の高いセグメンテーションやカスタムウォーターフォールの設定を行う必要はありません。
ARPDAU やパフォーマンスマーケティングについての詳細は、TownWifi と Tripledot Studios のケーススタディをご覧ください。
デベロッパーは自社の収益化設定を調整する必要がありますか?それとも、これらは MAX で自動化されていますか?
MAX は、最初から自動化を念頭に置いて構築されており、アプリ内ビディングのために開発された業界初かつ唯一のプラットフォームです。広告ユニットの作成やテストツール、透明性のある API など、多くの機能に自動化が採用されています。
AppLovin は多くのデマンドパートナーをビディングに移行させることで、MAX のダッシュボードとツールを使ってデベロッパーが自立したマーケティング活動ができるよう支援しています。弊社では、収益化と成長の両面において、デベロッパーの AppLovin のソリューションを使用したビジネス成長をサポートします。ですが、私達の目標は、デベロッパーが自動化の恩恵を最大限に受けることができるようにすることです。
MAXのパブリッシャーは、すでに最も競争の激しいオークションにアクセスし、各インプレッションに対して可能な限り高い収益を上げています。そこに Google がビッダーとして加わることで、パブリッシャーはさらに高い ARPDAU と LTV を達成し、より多くの収益を得て新規ユーザー獲得につなげることができるのです。
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