先日 AppLovin Japan は、「世界で稼ぐハイパーカジュアルゲーム〜111%、Ubisoft から学ぶグローバル展開の戦略〜」と題したセミナーを開催いたしました。
このセミナーは、 AppLovin が主催しているイベントシリーズ 「AppLovin Amplify Series」の一貫で、昨年に続き、日本では2回目の開催となりました。
当日は約100名のゲームアプリのデベロッパー様にお越しいただき、2名の海外ゲストスピーカーを迎え、今もっとも注目度の高い「ハイパーカジュアル」ゲームについてお話いただきました。
林 宣多 AppLovin Country Manager, Japan
まずは AppLovin 日本代表の林が、「ハイパーカジュアル」と呼ばれるゲームカテゴリについて紹介させていただきました。簡単なプレゼン内容は以下の通りです。
ハイパーカジュアルゲームは、「シンプルで誰もが楽しめる」「ほぼ広告のみで収益化」「スケール感のあるユーザー獲得」といった特徴があり、開発コストも低いため、低リスクでビジネスをスケールさせやすいのがメリットです。これらのゲームは、App Store および Google Play Store の両方で無料アプリランキングの上位を占めており、中には月1億円の収益を出しているものもあります。
ハイパーカジュアルゲームは新しいゲームカテゴリではありませんが、ここ1~2年で急速に成長し、注目度が高まっています。この急成長の理由は、以下の3点が考えられます。
- 広告フォーマットの進化:動画やプレイアブル広告の普及で、ゲーム内容を簡単に伝えることができるようになった
- 広告マネタイズ手法の確率:動画リワード、動画インタースティシャルといった高収益な広告フォーマットの誕生、広告マネタイズを前提としたゲーム設計
- スケールの拡大:「ローカライズの負担の少なさ」「グローバル配信」「プログラマティック広告・ツールの発展」により、世界中の多くのユーザーを獲得できるようになった
その他ハイパーカジュアルゲームに関する情報は、AppLovin ブログとこちらの記事で紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
HyukJun Kang, Marketing Director, 111%
次は5000万ダウンロードを誇るハイパーカジュアルゲーム BBTAN (Android|iOS)で知られる、韓国のインディデベロッパー 111% の HyukJung Kangさんの登壇。
発表のテーマは「Deserve to be loved in global market」(みなさんのアプリは十分に、グローバルで人気を得ることができる)。来場者の日本のデベロッパーを大きく勇気づけるタイトルでした。発表では、グローバル進出の際の地域選定のコツや広告出稿の手法など、今すぐ実践できる内容が多かったのが印象的でした。
ユーザー数が飛び抜けて多いわけではないけれども、一定以上収益を出している地域、または反対に大きなユーザープールを抱えているけれども収益がほとんど発生しない地域があるように、各地域にはそれぞれ特性があります。それを正確に把握して、「クオリティの高い」ユーザーがいる地域を対象に、適切にUA戦略を練っていくことが何よりも重要だとお話されていました。
発表後の質疑応答では、111%のチーム体制についての質問も飛び出しました!111%では、デザイナーと開発者が2人1組のチームとなってゲームの開発を行っているんだそう。開発の初期段階からデザイナーが制作に関わり、ワンストップで作業が行われるということに、会場からは驚きと感心の声が上がっていました。
Saikala Sultanova, Director of User Acquisition, Ubisoft
最後はフランスに本社を置くUbisoft の Saikala Sultinova さんの登壇でした。Ubisoft は Assasin’s Creed などのコンソールゲームでよく知られていますが、実はモバイルゲームの分野にも進出しており、多くのモバイルスタジオを買収されています。ハイパーカジュアルゲームを開発する Ketchapp もその一つです。
Sultanova氏は Ubisoft がユーザー獲得の為に活用しているツールをご紹介され、そのツールの数と綿密なプロセスがとても印象的でした。日本ではまだあまり馴染みのないハイパーカジュアルゲームですが、参加者の皆様は大変興味深く聞き入っておられました。
今回のイベントで、111%さん、Ubisoft さんから具体的な話を聞かせていただき、大きな可能性を秘める「ハイパーカジュアル」ゲームの魅力を再確認することができました。
日本からも世界で大ヒットするハイパーカジュアルゲームが現れることを期待しています!