AppLovin ブログシリーズ「Let’s Get Digital」では、「アナログ」から「デジタル」へのシフトが起こる中、新しい働き方について様々な視点からご紹介していきます。
第2回目は「オンラインイベント」への参加や、企画、実行を成功させる秘訣をお伝えします。
数ヶ月まで、今年も AppLovin のイベントチームは世界各地でのカンファレンスやセミナーへの積極的な参加を予定して忙しくしていました。
しかし、今では事態が目まぐるしく急変しています。世界中でイベントやコンファレンスが中止になり、AppLovin のコンテンツを皆様にお伝えする手段を見直すことを余儀なくされました。
AppLovin のマーケティングチームはこの困難な状況を成長の機会と考え、世界中の人々とつながるために、新たな試みに取り組むチャンスと捉えました。つながりを生み出すため、デジタルツールを活用する戦略を見直しました。コラボレーション、業界の知見、実験的な試みなどを基に、このブログ記事では、人が集まるイベントからシフトし、オンラインイベントを成功させるためのベストプラクティスを探っていきたいと思います。
イベントカレンダーの見直し
まずは、既存のイベントカレンダーを見直し、必要に応じてイベント中止、または延期を決めることから始めることになるでしょう。契約によりますが、すでに契約を結んでいるコンファレンスのスポンサーシップの取り消しや、イベント会場の契約取り消しは注意が必要な難しさを伴うかもしれません。交渉中の案件については理由を伝えた上で契約締結のサインを一旦取りやめ、すでにベンダーやパートナーとサインをして結んでいる契約についても全て見直すべきでしょう。この際、特別な契約条項や何らかの日程を設定する必要が生じるような期限などがないか確認することも重要です。
イベント業界では、人が集まるイベントのビジネスへの依存度が高く、経営を続け、従業員や資金を維持していく上でのその重大度は高いと考えられます。こうした状況を認識しておくことが、未知の厳しい状況下では、フェアな合意を早期に形成するようお互いに取り組む上での一助となるはずです。情勢が変化して可能になった場合に、同じ業者で次のライブイベントを開催する約束をするなど、ビジネスを今後も続ける意思を示すことも解決策の1つとなるかもしれません。エネルギーを要するやりとりかもしれませんが、こうした変更は概して一時的なもので、むしろ、こうした取り組みによって業者やパートナーとの関係を維持することは長期的な投資の一環と言えます。
オンラインイベントへのシフト
人が集まるイベントが延期・中止となり、こうしたイベントで提供されるコンテンツや新しい情報から得られていたインスピレーションが人々の間では不足しているはずです。デジタルを通じてオーディエンスとつながる手段を探り、そうした方向へシフトしていく最善策はあるでしょうか?人々の間ではいま、在宅勤務となり、ネットやスマホに費やす時間が増えています。こうしてオーディエンスにより多くの時間が生まれ、デジタルコンテンツへの欲求が高まっているいまこそ、つながりを持つ機会を生み出す良い方法が見つかるかもしれません。
オンラインイベント戦略
オンラインイベントを成功させる戦略を練る上では、達成すべきゴールを理解すること、そして活気あるイベントにするためにチームでどう協力すればよいかを考えることが必要です。まずはオーディエンスを特定します。ターゲットをかなり絞るのか、あるいは幅広いオーディエンスに向けて実施するのか、内容次第で設定します。
次に、オーディエンスとシェアしたいコンテンツを特定します。オーディエンスのエンゲージメントを高める上で、どのメディアがそのコンテンツにとって最適なのかを見極めるために重要です。専門的なコンテンツは、スライドを使ってプレゼンするウェビナーが向いていますし、デベロッパーのエキスパートによる Q&A セッションのようなものは Zoom や Facebook Live など、カジュアルな設定が適していると考えられます。Zoom では、最大1,000人が参加することができ、「ライブ」チャットの機能があります。社内のマーケティングや営業チームと協力して、イベント開催に向けたスケジュールとプランニングを進めるのが良いでしょう。
パートナーと協力して取り組むのも良いアイデアだと思います。パートナー企業の既存のコンテンツやメディアに参加できるか打診するのはどうでしょうか。デジタルメディアの活用歴が長らくある企業や、参加の価値がありそうなイベントシリーズを開催している企業があるかもしれません。こうしたコラボレーションはイベントの成功のカギのひとつです。
差別化すること
あらゆる企業が軸足を変えてこの機会にオンラインイベントへとシフトしようとするなか、目をひく存在となることが重要です。自社を差別化するものは何なのかを踏まえ、リソースを活用して、最善の方法を取ることが大切です。たとえば、デザインチームの協力を得て、ウェビナーに使うビジュアルを作ることができるかもしれません。また、音響関係でリソースがあれば、イベントシリーズのテーマソングを作ることもできるでしょう。
イベント参加者にノベルティやギフトを送付することもできます。リラクゼーショングッズや、ブルーライトカットメガネや観葉植物など、在宅勤務関連グッズなど、参加者が喜ばれるグッズを考えましょう。
人が集まるコンファレンスやイベントを活用してビジネスを盛り上げているような業界では特に、イベントでオンラインへとシフトするのが常に自然なこととは限らないかもしれません。ただ、必要に迫られる状況であれば、試してみる良い機会です。新たなチャンスと受け止めてこの機会を活用してみてください。自らのマーケットとビジネスで前向きなインパクトを生み出し続けられる新たなチャネルを発見できるかもしれません。
次回の記事では、オンラインイベント向けのツールをご紹介します。