ブランドセーフティ, 収益化

MAX Pro Tips 1:ブランドセーフティ

Tomoya Katagi
12月 15日, 2022

AppLovin のメディエーションプラットフォームである MAX は、業界最大規模かつトップクラスの多様性を誇るデマンドソースと堅牢な機能により、パブリッシャーが収益化の取り組みを強化、最適化するのをサポートします。また、MAX は、ブランドやパブリッシャーがユーザーに悪い広告体験を提供しないよう阻止する上でも役立ちます。今回の「Max Pro Tips」では、ブランドセーフティに注目してみましょう。とあるアプリを例に挙げ、彼らがどのようにブランドセーフティに成功したかをご紹介します。

課題

アプリストアランキング上位のメッセージアプリを運営するA社は、若年層を中心とするオーディエンスにブランドイメージが守られた広告体験を提供するために多額の投資を行っています。同社はこの取り組みにおいて、オーディエンスの年齢に適した広告を配信することを特に重視しており、そのために多大なリソースを投入してきました。

同社では、リモート QA チームを活用して定期的にテストを行い、問題のある広告をネットワークパートナーに報告することで課題に対処しています。このアプローチは上手くいったものの、最終的には社内プロセスを合理化し、広告関連の問題解決に費やす時間を減らしたいと考えていました。

では、同社が MAX を導入してブランドセーフティに関する問題を解決した方法を見ていきましょう。

アプローチ

A社は、テスト環境とサポートチケットシステムの両方に、MAX のブランドセーフティツールを導入しました。より効率的で時間のかからない品質保証プロセスを構築すると同時に、リスクのあるコンテンツからユーザーを保護するためです。

同社は次に紹介する MAX のツールを活用し、3本柱の戦略を進めました。

Ad Review で広告モニタリング・フラグ立てを効率化

同社は MAX の Ad Review を活用し、MAX に接続しているパートナーからの広告をすべてモニタリングしました。さらに、暴力やギャンブル、成人向けのコンテンツを含む広告にフラグを立てるためのルールを設定したことで、パーソナル化された広告クリエイティブのギャラリーが作成され、簡単にレビューできるようになりました。そして、問題のある広告について、MAX の UI から各ネットワークにメールで通知することが可能になったのです。

Creative Debugger で素早く簡単にクリエイティブレポートを作成

さらに、同社は Creative Debugger をチームの QA プロセスに導入し、すべてのクリエイティブの詳細を含む広告の問題を把握し、レポートできるようにしました。

Creative Debuggerでは、パブリッシャーが特別なジェスチャー(この例ではスマートフォンを素早く振る)を行うことにより「Creative Debugger」ボタンを表示させ、テスト中に問題のある広告を発見することができます。このボタンを押すと、アドネットワーク名やクリエイティブ ID など、広告の詳細情報が表示されます。パブリッシャーは「Report」ボタンをクリックして問題のある広告のレポートを自動作成し、アドネットワークパートナーに送信することができます。

User Journey を使用して広告関連のユーザーの苦情に直接対応

MAXの User Journey 機能では、アプリから報告されたコンテンツに対するユーザーの苦情に対応できます。アプリが生成した独自のユーザー ID をプログラマティックに MAX に追加することで、そのユーザー固有のインプレッションのタイムラインを見ることができます。これにより、問題のある広告に適切に対処するために必要なすべての詳細情報が得られるようになります。結果として、アプリ内で表示される可能性のある問題広告がより迅速に特定・報告されるとともに、ユーザー独自のジャーニーに関する直接的なインサイトにより、ユーザー体験の質を維持することができます。

ブランドセーフティ戦略の結果

パブリッシャーは、これらのブランドセーフティツールを導入することで問題のある広告を発見、報告、追跡し、手作業を減らして貴重な時間を確保することに成功しました。人気アプリのユーザー体験を維持したまま、問題広告をより効率的に解決することができたのです。さらに、手作業によるCharles ログの選別や、広告主あるいはネットワーク全体を無作為にブロックすることもなくなりました。

MAXを活用して、ブランドセーフティをはじめ、アプリビジネスのさまざまなニーズに対応しましょう。

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