AppLovin Japan では先日、『パズルde懸賞』ゲームシリーズを開発している Ohte のマネタイズチームから目黒氏と森氏をゲストに迎え、イベントを開催いたしました。
「変化し続けるアプリの収益化戦略〜ユーザー体験を損なわない広告マネタイズのベストプラクティス〜」をテーマに進行された今回のイベントでは、近年リワード広告の活用方法として注目を集めた「ポイ活」や「懸賞」ゲームアプリを運営するに当たっての課題や、収益化戦略などについてインサイトを得ることができました。
本日の記事では、Ohte とのパネルディスカッションからいくつかのポイントを抜粋してご紹介します。
まず、懸賞アプリとは?そして懸賞アプリの仕組みについて
近年、コロナウイルスの影響もあり、時間を持て余したユーザーが増えたことで「ポイ活」が流行り始めました。ポイ活とはさまざまな方法でポイントを貯め、貯めたポイントを活用する活動のことを示します。アンケートを答えたり、移動距離に伴ってポイントを貯め、そのポイントをギフト券などに交換することができます。
Ohte が開発している「パズルde懸賞」シリーズは、パズルゲームを遊んでポイントを貯め、そのポイントで懸賞の応募をするというパズル雑誌のアプリ版となります。「ポイントを貯めて、何かと交換する」というポイ活的な側面を持っていることで、「パズルde懸賞」シリーズも一般的には「ポイ活」という括りに入ります。
ジグソーde懸賞 スクリーンショット
「パズルde懸賞」シリーズを運営していく上での直面した課題とは?
「売り上げは順調に伸びていても、運営しているメンバーのユーザー理解が足りず、事業を更に伸ばしていくための有益なプロダクトアイデアが生まれなかったことです。」と目黒氏は述べました。その課題を乗り越えるためには、まずは「ユーザーを知る」というところで、ユーザーインタビューを通して定性・定量な評価を行ったそうです。
定性評価としては、N1分析のようなアプローチを取り、ユーザーインタビューを実施しました。広告が表示される回数が多くなるほど、ユーザー満足度は下がっていくと考えられますが、その考えに対して実際ユーザーはどのように感じているのか、というところを定性的にインタービューでユーザーに聞いたそうです。
その中で一つ、収益への影響が少ないインターステイシャル枠へのネガティブな意見が多いことが課題となりました。これに対する施策として、定量的にA/Bテストを行い、ネガティブな意見が多かったインターステイシャル枠を外してみました。その結果、売り上げの数値はほぼ変わらず、定性的なN1分析はあくまでも意見であるということが分かったそうです。そのため、定性的な部分でしっかりユーザーの声を聞きながら、定量的にテストすることが重要と目黒氏は語りました。
アプリ内広告の収益化が増加し続け、収益化戦略が変化している中、Ohte はどのような収益化戦略を立てているのか?
Ohte のアプリは100%広告収益のマネタイズモデルとなっており、収益化の戦略は短期と中長期の二つに分けて考えているそうです。フロア運用などで市場トレンドを考慮し、短期間でARPUDAU を向上させる動きはもちろん大事だと考えていますが、短期施策で向上する幅はある程度限られています。そのため、中、長期的な施策も並行に考えていくことでプラスアルファの収益向上が見込めるためです。
「短期では、市場のトレンドの把握をとても大事にし、インプレッションとARPDAU x eCPM の最大化を常に意識しています。そして、バナーリフレッシュタイムの変更、または広告レイテンシーを考慮したフロア数の最適化を戦略として掲げています。」と森氏は述べました。一方で中長期では昨年の初旬からの iOS 14の影響により、iOS の収益が下がるということを考慮し、あらかじめ動画リワードの実装を用意していたことが一つの具体例としてあげられました。元々はパズルのヒントのために、1つのリワード枠を実装していましたが、懸賞に応募できるポイントを付与するもう一つのリワード枠を追加したことにより、リワードの売り上げシェアが1%から、なんと10-15%に増加したそうです!
Ohte では、アプリ内で MAX をどのように活用しているのか?
Ohte では、MAX が提供する様々機能の中で、主に以下の3つの機能を活用しているそうです。
- Advanced Report / Network Comparison
- ウォーターフォールをより簡単に最適化することができる。
- ネットワークパートナーが多いため、国内のネットワークと正式に連携して、数値の確認を容易にできるため助かっている。
- A/B テスト機能
- 一番活用している機能であり、Result 画面も含め、数値がとても見やすい。
- 同じプレースメントを使用して瞬時にA/B テストを実行できるため、運用の効率が上がった。
- Ad Review
- 不具合が出た際の対応に役立つ。
- 各ネットワークへの連絡も円滑に行うことができるのでとても便利。
より詳しい発表内容をご覧になりたい方は、動画をご覧ください。
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