Ultimate Game Changers コンテスト：
世界中の隠れた才能を発掘

Lion Studios は全世界のゲームデベロッパーの才能を発掘し、サポートすることに全力を尽くしています。昨年、Ultimate Game Changers コンテストを開催したのも、このミッションに基づいたものでありました。結果として昨年スウェーデンの Oliver Eriksson のゲーム『Flip Trickster』が優勝し、Lion Studiosがサポートさせていただいた同タイトルは、37カ国のApp Storeで1位を獲得しました。

私たちが Ultimate Game Changers を毎年の恒例イベントとして続けていくことに決めたのも、この成功を受けてのことです。

真のグローバルコンテスト

今年のコンテストには333件のご応募があり、昨年に比べ100件も増加しています。また、応募作品数の増加のみならず、世界各国から作品が届いているというのも、大変喜ばしいことです。今年は昨年の倍以上の、65カ国のデベロッパーから応募がありました。

応募地域の内訳は、欧州・中東・アフリカ地域とアジア太平洋地域がそれぞれ43%、北米地域が8%、中南米地域が5%でした。応募国としては韓国からの応募が58作品で一番多く、これは去年の応募が5作品だったのと比べると大幅な増加です。次に多かったのがインドの25作品、そして、ロシアの22作品です。

どのゲームもクオリティが高く、受賞ゲームの選定は困難を極めましたが、最終的に以下の4作品が選ばれました！

1位 （15万ドル）ロシアの Aleksandr D と彼のチーム Team Tricky 『Tricky Castle』

2位（7.5万ドル）：バングラデシュの Bony Y. の『Flip Tumbling』

3位（5万ドル）：中国の Alex M. の『Corginaut』

4位（2.5万ドル）：ルーマニアの Fabian G. の『Pogo Loco』

もちろん、優勝作品の選定で審議されたのは作品のポテンシャルですが、その過程で私たちはそれぞれのデベロッパーが抱えるユニークなバックグランドも知ることができました。

隠れた才能を発掘

3位となった Alex M. はこれまでゲームデベロッパーとしてのキャリアは全くありませんでした。

「10年前、私は花屋で働いていました。そのあとは銀行のIT開発者として働きました」と Alex は語ります。

Alex にとって、ゲーム開発はフルタイムの仕事と、子育ての合間のちょうどいい息抜きだったそうです。そんな時、Facebook でこのコンテストの広告を見て、趣味を次のステップに持っていけるチャンスがあると知ったのです。

4位の Fabian にとっても、忙しいスケジュールの中でゲームを開発する時間をつくるのは大変だったようです。

「このゲームは1年ほど前から、空き時間を使って開発を開始しました。仕事の後、いろんな国をまたぎ、時には飛行機やバスの中で、そして時には友人の家で作業を続けました。私はWebデベロッパーで、ゲーム開発はただの趣味だったのです。しかし今、その状況が変わろうとしています。」

才能ある次世代のゲーム人材をサポート

私たちは昨年、Lion Studiosの設立を記念し、このコンテストを開催しました。そして応募者の多様性とクリエイティビティに感銘を受け、毎年開催することになりました。今年も、世界中に驚くべき才能を持つ人たちが眠っていることがわかりました。

Lion Studios は、受賞者のゲームが最大限のポテンシャルを発揮できるように、サポートを続けてまいります。私たちはこのコンテストを、受賞者が素晴らしいゲームを開発し続けられるためのプラットフォームにしていきたいと考えており、今後も世界中でインディーデベロッパー向けのコンテストがより多く行開催されることを願っています。

「私たちにとって、賞金の獲得は次のゲームの内容とクオリティを改善することにつながります」と1位のAleksandrは語ります。

2位のBonyにとって、この受賞には金銭的な支援以上に大きな意味があったようです。

「自分自身が認められたような思いです。自分のスキルに自信が持てるようになりました。また、次にゲームを開発する際の資金調達に対するプレッシャーも軽くなって、次の行動をとりやすくなりました」とBonyは言います。

デベロッパーの彼らとの関係はほんの始まりにすぎません。近い将来、そしてその後も、彼らとともに働けることをとても楽しみにしています。