モバイルアプリ成長, 収益化

データを最適化するためにやるべき4つのこと

Nori Hayashi
11月 12日, 2020

AppLovin は今年の White Nights Conference にて広告マネタイズをテーマとしたパネルディスカッションに参加いたしました。AppLovin のEMEA 担当 Managing Director である Daniel Tchernahovsky が、Ketchapp の Head of UA and Monetization である Zackaria Ben Moussa、およびA PPSULOVE 広告収益化 Team Lead である Andrei Luzanと共にこのバーチャル討論会のモデレーターをつとめました。

Andrei はハイブリッド型の収益化モデルをもっとも重視していると語り「弊社では IAP (アプリ内課金) と IAA (アプリ内広告) を手がけるチームを設置し、両方を最大限生かすよう努めている」と説明しました。 

APPSULOVE はアプリを約20本展開しており、データを効率よく最大限活用できるよう、一日ごとの収益化戦略を大いに頼りにしています。

広告のフォーマットに関してはそのほとんどがバナー、インタースティシャル広告、動画リワードといった従来型のアプローチをとっています。ユーザー体験の阻害にならないように、配慮した戦略となっています。

Zack によると、Ketchapp の収益のほぼ全てが広告によるものです。また、Ketchapp は動画を使ってユーザーのエンゲージメントを高めたり、バナーを頻繁に使ったりしています。

収益化データと戦略を最適化し、よりよい結果を出すにはどうすればいいのでしょうか?詳しくは動画をご覧ください。

3人は日々の仕事で採用している戦略について語りました。また、自分のチームで効果的なものは何か、その理由は何かについてもディスカッションを行いました。パネルで語られた主なポイントを以下に紹介します。

 

① 大きなイメージを把握してからデータを細かく見ていく

Ketchapp には収益化アプリが150本以上あるため、まず大きなイメージを把握することが大切だ、と Zach は説明します。「最初に使う指標は eCPM、それから ARPDAU です。これは日々の作業に不可欠です。そうしたのちに、それに基づいてどうするかを検討します。」

Andrei も似たアプローチをとっていると述べました。「ネットワーク内のすべてでウォーターフォールがきちんと機能し、正しくキャプチャされているか確認します。それから eCPM、フィルレート、ARPDAU といった基本的な収益化指標にも目を配っておきます。その後最適化をするべき部分を探し、できるだけ細かく検討していきます。位置情報、広告フォーマット、広告ネットワークを検証しながら、どこが弱く改善が必要かを見きわめて、この作業を進めます。」

 

② A/B テストを使って最適化

UA チームが十分に情報を得てデータに基づいた決定ができるよう、最適化の手段としてA/Bテストを使うことが大切だ、と Andrei は語りました。「ウォーターフォールやアドプレイスメントを確認します。さらにそのアドプレイスメントの eCPM とフィルレートも確認します。」

広告を収益を最大化するためには、特定のプレイスメントをベンチマークし、A/B テストを実行して最善の決定を下します。両者は密接に結びついています。A/Bテストを使えば、簡単、迅速に正確な結果を見通すことができます。たとえばデイリーアクティブユーザーを分割して、ウォーターフォールのパフォーマンスが前と後でどうなるか確認し、比較することが可能です。

もっとも重要なのは価値を生み出しているかという点です。

Zack はこう指摘します。「 価値を生んでいなかったら、弱いアドプレイスメントをなくすか、ネットワークの担当営業と話し合ってさらに A/B テストを最適化できるよう手伝ってもらいます。」

また、Ketchapp は A/B テストのおかげで時間も労力も大幅に節約できており、A/B テストを毎日活用していると Zack は述べました。

 

③ ROAS (広告費用対効果) を理解する

Zack にとって、ユーザーレベルからデータを見るのは興味深いのだそうです。彼は、ネットワークによってはソースレベルでユーザー獲得を実行し、ROAS 測定ができると語っていました。

AppLovin がのユーザー獲得ソリューション「AppDiscovery」を使うと、UA マネージャーはオートメーションを活用してさらに一歩進んだキャンペーンが実施できます。アプリ内ビディングを活用する収益化プラットフォーム「MAX」 で継続的な ARPDAU上 昇を実現し、これをオートメーションと組み合わせることで、UA マネージャーは余剰の収益を AppDiscovery に再投資します。こうしてキャンペーンの収益性と規模を飛躍的に向上させることができます。

オートメーションを使い適正な価格でユーザーを獲得できるので、ゲーム開発者は時間や費用のムダが防げます。UAマネージャーにとってはさまざまな戦略を立案しやすくなり、確実な結果を得たり、ユーザーの LTV を予測することも可能になります。

 

④ 速くテストし迅速に動く

ゲーム業界は動きが速い世界です。利益の創出においてもそれに動きを合わせなければなりません。テスト実行と戦略立案を進めつつ、同時に正しいデータを収集し何をテストすべきかを細かいレベルで検討、さらに戦略がきちんと機能するか確かめましょう。ここから、必要に応じて変更を加えイテレーションとテストを繰り返せるようになるのです。

MAX の詳細は、こちらをご覧ください!

Spread the love